平野本町通商店街こと「サンアレイ」
大阪市平野区――。ここは、戦国の世を生き抜いた自治都市「平野郷(ひらのごう)」の面影が色濃く残るエリア。
そんな歴史あるまちのど真ん中に、ちょっと変わった名前の商店街があります。その名も・・・・・・
サンアレイ!!(平野本町通商店街&平野中央本町通商店街)
え、急に英語? 太陽のアレイ? なんやそれ!? ってなりますよね。でもその正体は、超ほっこりで、めっちゃローカルで、昭和のかほりプンプンの商店街なんです。
(撮影 2025.4)(執筆 2025.7)
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サンアレイってなんやねん?
東側。平野中央本町通商店街の部分↑
正式名称は「平野本町通商店街」。おとなりの「平野中央本町通商店街」と連結しているアーケード付き商店街でございます。
地元では「サンアレイ」の愛称で呼ばれています。
「Sun(太陽)」と「Array(並び)」を合わせた造語らしく、「太陽みたいに明るく元気なお店がずらっと並ぶ商店街やで〜」っていう、なんともポジティブなイメージから名づけられたんやとか。
なるほど、ネーミングのクセは強い。でもええ感じ。
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商店街の成り立ちは?ちょっとマジメに
この商店街、実は大正時代から昭和にかけて、旧南海平野線(※今は廃線)とともに発展してきた場所です。
平野郷の門前町として商人たちが集まり、自然と商店が立ち並び・・・・・・その流れのままアーケード街へと進化していきました。
通りは東西に約380メートル。アーケード完備で、雨の日でもゆっくり買い物できる“ぬかりない設計”です。
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どんなお店があるの?
大阪では珍しい「白バラ牛乳」の自販機もある↑
商店街に足を踏み入れると、そこはまさに“昭和ワールド”!
レトロな雰囲気が色濃く残る通りには、生活に寄り添うような小さなお店が軒を連ねています。
お惣菜やお菓子などを扱うお店、野菜や果物がずらっと並ぶ八百屋さん、日用品や雑貨が揃うお店に、ちょっと懐かしい雰囲気の衣料品店など、昭和の風情を感じながら買い物ができるのが魅力です。
地域の人たちの暮らしに根ざした、あたたかみのある商いが、今も生きています。
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ハロウィンもお祭りも、年中行事が盛りだくさん!
4月は桜の飾りつけ↑
この商店街の楽しさは、買い物だけやありません。
実は季節ごとに、商店街全体ががらっと雰囲気を変えるんです。
たとえばハロウィンの時期になると、商店街全体がハロウィンの飾り付けで彩られます。
上の写真2枚は、2020年のハロウィン時期に撮影↑
おばけやカボチャの飾りがあちこちに登場して、まるで異世界に迷い込んだみたい!
仮装した子どもたちが歩き回る様子も見られて、地域ぐるみでイベントを楽しんでいるのがよく分かります。
また、夏には夜店やくじ引きなどの縁日イベントも行われ、家族連れやご近所さんでにぎわいます。
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実は観光スポットとしても見逃せない場所!
地獄のお寺で有名な全興寺(せんこうじ)の閻魔大王様↑(2015年撮影)
平野本町通商店街は、買い物だけでなく「まちあるき」にもぴったり。
商店街を抜けて少し歩けば、超ユニークなお寺「全興寺(せんこうじ)」があります。地獄堂や閻魔大王様、地獄の釜の音が聞こえる石など、ツッコミどころ満載の人気スポットです。
そして、もうひとつ注目したいのが、朝日新聞の前身として知られる「小林新聞店」。
その建物は、なんと国の登録有形文化財にも指定されているんです!
まさか商店街の近くにそんなレアな文化財があるなんて、知らなきゃ損!
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昭和と令和が混ざる、ええ感じの場所
「サンアレイ」は、ただの商店街とちゃいます。
そこには人のぬくもりと、歴史の重みと、揚げたてコロッケの香ばしさがギュッと詰まってる。
スーパーやネットじゃ味わえへん、“顔の見えるお買い物”が、ここにはあります。
それに、買い物のついでに歴史スポット巡りまでできる。これ、なかなか贅沢やで。
昭和の空気をそのまま封じ込めたような通りで、ゆっくり歩けば、ちょっとだけタイムスリップ気分。
買い物よし、イベントよし、歴史よし。
次の週末は、ぜひ「サンアレイ平野本町通商店街&平野中央本町通商店街」で、太陽とレトロに包まれるひとときを過ごしてみてはいかが?
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『平野本町通商店街』の場所
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