喜志駅から静けさへ
こんにちは! 今回は、大阪府富田林市の喜志新家町を探訪してきました!
近鉄長野線の喜志駅から歩き出すと、線路沿いのにぎわいがふっと薄れて、住宅地の静けさに耳が慣れてきます。
そこが「喜志新家町」。
名前からしてハッピーな“喜志”に、フレッシュな“新家”が合体している、縁起よし・暮らしよしの一角です。
歩くほどに、昭和の名残と平成・令和の生活感がほどよく混ざり合い、「帰ってきたくなる町」の顔が見えてきました。
(撮影・執筆 2025.6)
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地名の由来 喜ぶ志に、新しい家が並ぶ
「喜志」は古い村名に由来し、周辺の要地として知られてきました。
そこに「新家(しんけ)」——読んで字のごとく、新しく切り開かれた家並み・集落の意味が重なります。つまり“喜志のエリアに新しい家々が増えていった場所”。
語感も意味も前向きで、住宅地としてのキャラクターをそのまま地名が語ってくれます。
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水との歴史 水の段取りが町を作る
田畑が広がるエリアもある↑
この一帯は、昔から水の手当てが暮らしの要でした。
ため池や井路(いろ)、用水路の管理は村の一大プロジェクト。田畑を潤すために池の底をさらう「池ざらえ」なんて、いま聞くとイベント名っぽいですが、当時はガチ作業。村同士で取り決めを交わし、みんなで段取りして水を回す。そうやって耕地が守られ、家が増え、そして“新家”の名が似合う町並みが育っていきました。
歩いていると、まっすぐ延びる道や、ふと現れる細い路地に、用水の名残のような“流れの記憶”が見え隠れします。
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歩いてわかる現在の顔
現代の喜志新家町は、整った家並みと広めの空が特徴。
高層ビルはなく、角を曲がれば小さな公園やポケットのような空き地が現れます。
喜志新家町遊園↑
住宅地内では車通りは少なく、聞こえるのは自転車のブレーキ音や子どもの声、風の音だけ。
この“何も起きない感じ”こそが心地よく、日常を丁寧に過ごせる環境なんだと思います。
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生活の便利さ
喜志新家町には、日用品や生鮮食品を買えるお店は、おそらくコンビニくらいしかありません。
しかし、ご安心を!
スーパーやドラッグストアは喜志駅周辺に揃っていて、駅が近いから電車アクセスも軽快。
お隣の喜志町にあるスーパー サンプラザ↑
喜志駅前でちゃちゃっと用事を済ませて、静かな新家側へ帰ってくる——この距離感が最高です。坂の上下で息切れするタイプの町でもないので、散歩のモチベも続く。
日用品はサクッと、散歩はのんびり。暮らしのテンポがつくりやすいのが、喜志新家町の“使いやすさ”です。
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祭りと地域のつながり 普段は静か、時々ドン
秋のだんじりのシーズンになると、いつもの静けさがうそのように熱量が上がります。
路地の角に人だかり、鳴り物のリズム、声がそろう瞬間の鳥肌。
普段は“静”に振れている町が、年に一度“動”に振れる。
メリハリのある暮らしのリズムが、地域のつながりをゆるく、でも確かに結んでいます。
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グルメのごほうびは充実
喜志新家町“単体”の名産と断定できるものは多くないけれど、そこは富田林。
喜志新家町を縦断する大阪外環状線(国道170号線)沿いには、焼き肉屋さん、ラーメン屋さん、コンビニなどが点々とあって、“今日のごほうび”には困りません。
喜志新家町の大阪外環状線(国道170号線)沿いの風景↑
もう少し足をのばして喜志新家町の外にいけば、マクドナルドもあるし、スイーツのお店もたくさんあります。
町そのものは住宅メインでも、歩いて数分の外側に、お腹も心も満たすお店がちゃんとある。住むほどに“お気に入り半径”が育っていく感じが魅力です。
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歩く楽しみと町の魅力
喜志駅から住宅地へ入り、気になる路地を曲がりながら散策すると、小さな発見が積み重なります。
昔ながらの田畑広がる風景もあれば、現代の幹線道路が広がる風景もある——どれもこの町ならではの風景です。
喜志新家町──いわゆる閑静な住宅街なのですが、一度歩けば「また来ようかな」と思わせる、不思議な吸引力がここにはあります。
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富田林『喜志新家町』の場所
グーグルマップ