大阪探訪記(by 桜華綴舎)

~隠れた名所と不思議なものを求めて~

八田北町を歩く!飛び地と坂道と保存樹木のワンダーランド【大阪府堺市中区】

2025-08-19 08:23:18
目次

八田北町に来た!

大阪府堺市中区の八田北町(正式読み:はんだきたちょう)。

でも地元の人に聞くと――

「はったきた?  はんだきた?  どっちやねん!」

そう、地元では「はったきた」って呼ぶ人も多いんです。

この“読み方二刀流”こそ、八田北町のユルさであり、愛されポイント。地図アプリでは「はんだ」表記でも、会話では「はった」になる――この現象、まるで町そのものが飛び地みたいに自由です。

(撮影・執筆 2025.7)

八田北町の名前は行基さん由来!?

八田北町にわずかに存在する田んぼ↑

「八田」って名前、強そうじゃないですか? 「八つの田んぼを支配した村」感ある。

実はこれ、奈良時代のスーパースター僧・行基の母方の豪族「蜂田氏(はちたし)」がルーツだとか。

蜂田八田。読みにも由来にもバリエーションがあるあたり、さすが八田北町。

坂道は町のスパイス!

歩いてびっくり、坂道多め。

「平地だと思ったら坂!」「坂だと思ったらまだ坂!」――もはや町全体が坂トラップ。

でもこれ、調べてみたら、古代の段丘や自然堤防の名残らしいんです。古墳時代から人が住んでたエリアなので、歴史の高低差がそのまま残ってるわけ。坂道フェチ(そんなのあるのか?)は大歓喜!

飛び地のテーマパーク状態

八田北町のグーグルマップのスクショ↑(小さな飛び地が非常に多い)

地図を眺めると、八田北町は飛び地が多すぎる。

「ここ八田北町?・・・いや違う!・・・あ、ここも八田北町やん!」の繰り返し。

これは昔の村の境界や水田区画がそのまま残ってるから。つまり、昔から自由すぎた八田北町。地名読みが「はんだ」と「はった」で揺れてるのも、ある意味この自由っぷりの象徴かも?

ドーン!これが「かいづかいぶきの木」だ!

そして八田北町のアイドルがこちら。

堺市指定保存樹木「かいづかいぶきの木」!

枝の丸み、刈り込みの芸術性、そして名前の渋さ。

これぞまさに「八田北町の盆栽キング」。

住宅街を歩いてて、突然これが視界に飛び込んでくると「え、なにこのスター感?」ってなる。

裏手にある石標もドヤ顔で立ってて、「保存してますけど何か?」って雰囲気出してます。

幹線道路沿いは買い物天国!コノミヤを中心に充実のラインナップ

八田北町の幹線道路沿いに出ると、景色は一変。

住宅街の静けさから一気にショッピングモードに切り替わります。

中でも存在感バツグンなのが「コノミヤ」。

地域の食卓を支えるスーパーとして君臨し、周囲にはドラッグストアや飲食店、100円ショップ(コノミヤ店内)など、生活に必要な店がズラリ。

「ちょっとコノミヤ行くわ」が合言葉になっている家庭も少なくないはず。

坂道の上り下りでカロリーを消費し、そのまま幹線沿いで食材を買い込む――これぞ八田北町流・坂道ショッピングルーティンです。

現在の八田北町

普段は静かな住宅地。でも幹線道路沿いはお店が多くて生活便利。

坂道あり、飛び地あり、そして保存樹木あり。

地名の読み方すら二刀流。

もう、褒めずにはいられない町でございます。

堺市中区『八田北町』の場所

グーグルマップ

https://maps.app.goo.gl/ABVgifxgJkjwptXa6

この記事を書いた人

しま(桜華綴舎 代表取締役)

大阪府堺市在住。ブログ歴10年以上。大阪探訪ライター&プロブロガー。 2025年7月、Symbolブロックチェーン(XYM)上に歴史調査資料そのものをフルオンチェーンで半永久保存することに成功しました。フルオンチェーンでの歴史調査資料の保存は世界初の快挙であり、改ざん不能かつ未来永劫に残る新たな文化遺産保護の形を示します。 また、2014年から関西の珍スポットなどを紹介する「シマのブログ」(旧ブログ)を書き始め、2025年から新ブログ「大阪探訪記」として再始動しました。 当ブログでは大阪をメインに、関西の面白くて不思議な場所を紹介したり、街の歴史や文化を深掘りしていきたいと思っております。楽しんでいってね!