大阪府富田林市には寺内町(じないまち)っていう昔の家々が立ち並ぶ地域があるんですが、ここにめっちゃ短い石橋がいくつか点在しています。
(撮影・執筆 2024.10)
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めっちゃ短い石橋
これが例の短い石橋なのですが、どう見てもただの石畳にしかみえないくらい短い。距離はおよそ1mくらいかな?
じつは別のところにも同じような石橋があります。どうやら寺内町内にいくつか点在しているようなのです。
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点在するそれぞれの石橋にはしっかりと名前まで書いてます。これは古手屋橋ってかいてあるね。
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石橋は昔の防火水路の名残り
けっきょくこの短い石橋たちはなんなんだ?って話なのですが、どうやら昔の防火水路の名残りのようなもののようです。
寺内町のあちこちには用心堀っていう防火水路がはりめぐらされていたのですが、現在は封鎖され暗渠(あんきょ;道路の地下に流れている川や水路)になっているのですよ。江戸時代の寺内町は火事が多くてたいへんだったらしく、こういった特殊な防火設備を作ったのだとか。
この橋はその防火水路を渡るために作られた橋なんだ。だからこんなに短いってわけ。
古い家屋が多く残る寺内町は観光地としての側面ももっている地域。もし寺内町を訪れたときはこの短い石橋たちにも注目してみてはいかがでしょうか。
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富田林寺内町(重要伝統的建造物群保存地区)の場所
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