大阪探訪記(by 桜華綴舎)

~隠れた名所と不思議なものを求めて~

キッチン公園ことスターハウスメモリアル広場は昭和の公団住宅(サンヴァリエ金岡)を超リアル復元してる!【大阪府堺市北区】

2025-11-17 16:52:32
目次

キッチン公園

ここは大阪府堺市北区。キッチン公園ことスターハウスメモリアル広場っていうちょっと変わった公園にいるのです。

UR都市機構住宅サンヴァリエ金岡のマンションが立ち並ぶ場所にこの公園はありまして、園内は遊具そのものが昭和時代の公団住宅を超リアル復元しているという、ちょっと奇天烈な公園なのです。

住居がモデルの公園はなかなか珍しいと思いますので、お見せするよ。

(撮影・執筆 2019年1月)

スターハウスの部屋(遊具)の写真

以後、キッチン広場と呼称するが、いちおう正式名称はスターハウスメモリアル広場っていうらしい。

ちなみにスターハウスってのは上の写真の間取りの絵のように、上空から見たら三つ又(三方向への放射状の形?)の星みたいな形になっているマンションのことだ。かなり説明がヘタクソですまんが、現代のマンションはほとんどが長方形だったのに対し、昭和時代はこういったスターハウスってのが一定数存在したらしい。もしかしたら今でも現存しているかもしれん。また今度探してみるわ。

まぁ長ったらしい話はここまでにして、さっそく部屋(遊具)へ案内します。

お邪魔します。

やや小さめの冷蔵庫の上にはトースターっていう現代まで受け継がれている謎文化。もちろんどちらも作り物なので使用不可。

別の部屋に来た。どうやら四人家族のようです。

丸椅子に座って一家団欒やね。

キッチン公園の代名詞であるキッチンだ。さっきの部屋よりも小さい冷蔵庫。

お隣の部屋へ。ここは床が畳なのかな。

読むとしたら・・・僕はもちろん『サザエさん』。(※造り物なので読めません)

さらにお隣の部屋へ。ここも和室? いやでも洗面所もあるし、風呂もある。なんだか混乱して間取りがわからなくなってきた。

正方形の風呂。昭和っぽいね。

もちろんトイレは和式。どっち向いてすればいいのか悩むやつ。しかし便座を後付けすれば洋式風に早変わりだ。

上の写真の右端に写ってる白いのは洗濯機。ベランダに設置してるのかな。

最後の部屋。さっきの部屋と比べると生活感皆無ですな。

そしてスターハウスの真ん中の部分。スターハウスは構造的に全ての部屋が角部屋になるからちょっぴりお得ですな。

部屋の説明プレートが貼られていた

 この部屋は昭和31年4月、公団住宅初の入居が始まった頃の住まいを復元したものです。

 部屋の構成はDKスタイルとなっており、そのDKには人造石研出し仕上げの流し台やつり戸棚のほか、椅子式の食事用テーブルが備え付けられていました。

 また、浴室(木製浴槽)や水洗便所(和風兼用便器)があることも画期的なことでした。

(※上記、下線部は説明プレートの文章です)

・・・説明プレートが部屋の壁に貼ってあったので読んでみたが、どうやら昭和31年頃にしてはこの部屋は豪華な扱いだったらしい。まぁたしかに椅子式用の食事テーブルが備え付けられている物件っていうのは平成でもめったに無いよな。現代人は椅子式用テーブルよりコタツが好きなんです。(←偏見)

部屋の復元以外の広場の様子

キッチン公園とは呼ばれているが、地元の子供たちの遊び場であり憩いの場でもある。キッチンだけが取り柄ではない!・・・・・・と言いたいところですが、他の遊具は見当たらず、なぜか緑色のピッチャーマウンドみたいなのがあるだけだった。

あとは砂場とベンチ。まぁ砂場があれば日が暮れるまで遊びつくせる。ベンチが近くにあるから親御さんも子供を見守れて安心ですな。

・・・・・・というわけで、キッチン公園ことスターハウスメモリアル広場からでした。

『サンヴァリエ金岡』(キッチン公園)の場所

グーグルマップ

https://maps.app.goo.gl/x9vT2Hfbbec3yCc26

この記事を書いた人

しま(桜華綴舎 代表取締役)

大阪府堺市在住。ブログ歴10年以上。大阪探訪ライター&プロブロガー。 2014年から関西の珍スポットなどを紹介する「シマのブログ」(旧ブログ)を書き始め、2025年から新ブログ「大阪探訪記」として再始動しました。 当ブログでは大阪をメインに、関西の面白くて不思議な場所を紹介したり、街の歴史や文化を深掘りしていきたいと思っております。どうぞ楽しんでいってくださいね! また、私は、日本各地に残る史跡・戦跡・文化財などの調査記録を、ブログにまとめると同時に、Symbol(XYM)ブロックチェーン上にフルオンチェーンで保存する取り組みを2025年7月より開始しました。 ブロックチェーンの耐改ざん性と長期保存性を活かし、学術的資料を未来にそのまま残すことを目的としています。 このように学術的資料をフルオンチェーンで保存するのは、おそらく世界初の試みであり、静かな快挙でもあります。 研究者や歴史愛好家にとってはもちろん、未来の世代にとっても価値ある「デジタル遺産」となることを願っています。