大阪探訪記(by 桜華綴舎)

~隠れた名所と不思議なものを求めて~

土塔町公園で『大野寺土塔』っていう土製の塔の復元をみてきた!みためは瓦びっしりのピラミッドみたいな感じ【大阪府堺市中区】

2025-12-07 12:27:30
目次

大野寺土塔

土塔町公園(どとうちょうこうえん)

大阪府堺市中区土塔町土塔町公園ってところにやってきました。

普通の住宅街のど真ん中にある広々とした公園なのですが、なぜか敷地内には『大野寺土塔』(通称:土塔)っていうみためは瓦びっしりのピラミッドのような塔があるんです。

土製の塔ってことらしいが、大昔、行基が大野寺っていう寺と一緒に建てたらしい。「土塔町」っていう町の名前にもなっているくらいなので、たぶん重要な史跡なのだろう。

詳しいことは知らんが、とりあえず写真を撮ってきたのお見せします。

(撮影・執筆 2017年12月)

土塔のようす

土塔はかなりデカいし、全方位が瓦(かわら)でびっしりと覆われているという異様な姿をしているのですぐにわかるかと思う。上の写真の右側に写ってますね。

ちなみに土塔町公園は普通の公園なので、横では子供たちがグラウンドで元気に遊んでました。

土塔(大野寺土塔)

これが土塔(どとう)っていう土製の塔です。もちろん復元したやつ。

実は上空から見ると正方形のような形をしてます。大きさは一辺が50mくらいはあるんじゃなかろうか・・・かなりデカかったです。

 

近くで見ると、瓦が敷き詰められているのがよくわかる↓

けっこう複雑ですな。ずっと眺めていると酔ってくる。

塔への入口もあったが封鎖されていた。

土塔のジオラマみたいなのがあった。

土塔のジオラマ的な何かがあった。

頂上には寺っぽい建物がある。まあ見た目はあれだが、いちおう塔ですからね。

使った瓦の数は60000枚。文字を記した瓦が1300枚。瓦には行基と一緒にこの土塔を建てた「知識(ちしき)」と呼ばれる人々の名を記したと考えられるとのことだ。

その他の史料とか

土塔の周辺には史料的なものがいくつか書かれていました。

上の写真の史料によると、土塔は一辺53.1m、高さ8.6m以上とのことだ。近所では瓦を焼いたとされる窯跡も2基見つかっているらしい。

土塔の横の地面にはこのようなプレートが埋め込まれていた。『中世の溝跡』と書いてる。この溝跡から瓦が大量に出土したらしい。

公園の端っこには、土塔の形をした碑もあった。なんだかちょっとお墓に似てる。

・・・・・・・・・

以上が土塔町公園でした。

公園じたいは普通で、特に観光地ってわけでもないが、なかなか珍しい史跡だと思う。ぜひ興味がある方は訪れてみてはどうだろうか。

もちろん入園無料。しかし駐車場とかバイク置き場はないのでご注意を。自転車は公園内に乗り入れてもOKです。

『土塔町公園』の場所

グーグルマップ

https://maps.app.goo.gl/vauWQNyzYE3fBTRE6

この記事を書いた人

しま(桜華綴舎 代表取締役)

大阪府堺市在住。ブログ歴10年以上。大阪探訪ライター&プロブロガー。 2014年から関西の珍スポットなどを紹介する「シマのブログ」(旧ブログ)を書き始め、2025年から新ブログ「大阪探訪記」として再始動しました。 当ブログでは大阪をメインに、関西の面白くて不思議な場所を紹介したり、街の歴史や文化を深掘りしていきたいと思っております。どうぞ楽しんでいってくださいね! また、私は、日本各地に残る史跡・戦跡・文化財などの調査記録を、ブログにまとめると同時に、Symbol(XYM)ブロックチェーン上にフルオンチェーンで保存する取り組みを2025年7月より開始しました。 ブロックチェーンの耐改ざん性と長期保存性を活かし、学術的資料を未来にそのまま残すことを目的としています。 このように学術的資料をフルオンチェーンで保存するのは、おそらく世界初の試みであり、静かな快挙でもあります。 研究者や歴史愛好家にとってはもちろん、未来の世代にとっても価値ある「デジタル遺産」となることを願っています。