寺池公園を歩き、池の歴史を探る!
大阪府富田林市の寺池台、のどかな住宅街の中をふらっと歩いていたら、突然、どえらいスケールの池が目の前に広がってきました。
それが今回ご紹介する寺池公園(てらいけこうえん)。
で、真ん中にどーんとあるのが、噂の「寺ヶ池(てらがいけ)」さんです。
見た目はただの池。でもこの池、とんでもない人生(池生?)を背負ってるんですよ。
(撮影・執筆 2025年7月)
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寺池公園の成り立ち:団地と一緒に生まれた“歴史の公園”
まず公園としての成り立ちからご紹介。
この公園、昔からあったわけやなくて、昭和のはじめ~中ごろにかけて整備された人工的な都市公園なんです。
きっかけは、南海金剛駅の誕生とともに始まった「金剛団地」開発。
ドーンと住宅地を整備することになって、
「この寺ヶ池を中心に、ええ感じの公園つくろか〜」と誕生したのが、寺池公園なんですね。
つまり、もともと農業用の池として存在してた寺ヶ池を核にして整備された公園なんです。
池は古代レベルに歴史あり、公園は昭和モダンに生まれたて。
過去と現在が肩を組んでる感じがちょっとエモい。
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見れば見るほどデカい、そして深い
まず広さ。なんと2万4千平方メートル。
プロ野球のグラウンドくらいあるらしいです。
水深は約7メートル。もはやプール超えて、ちょっとしたダム感。
でも、この池、ただの景観じゃないんです。
昔から地域の農業を支えてきた、ガチの溜池(ためいけ)なんですって。
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百姓たちの熱意がすごすぎる
この辺りは昔から雨が少なくて、水不足に悩まされてました。
「水がないなら池を掘ればええやん!」って、江戸時代よりもっと前の百姓たちが立ち上がって、協力して造ったのがこの寺ヶ池。
農業のために池を作る・・・・・・って、もうそれだけでロマンあるのに、その後もちゃんと水利組合が管理して補強工事まで繰り返してたそうです。真面目や。
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顕彰碑でわかる池のレジェンド感
顕彰碑↑(2025年時点ではフェンスで囲われて立ち入り禁止になっている)
池のそばには、「この池に尽くした人、ほんま偉かったで!」ということで建てられた顕彰碑があります。
さらには、毎年7月2日に法要(池の供養!)までされてるという、池界でもなかなかのVIP待遇。
ここまでくると、池というより“神格化された先輩”みたいな感じです。
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で、今も使われてるってマジ?
寺ヶ池の沿革の説明看板↑
実はこの寺ヶ池、いまだに農業用水としてちゃんと使われてる現役池なんです。
3か所の堰から水が引かれてて、近くの田畑を今も潤してます。
こんなに歴史あるのに、いまだ現役。
“神格化された先輩”を超えて、“ベテランやけどめっちゃ働くおじいちゃん”みたいな池です。
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公園もええとこです
小高い丘のようになってる公園↑(ここが寺ヶ池公園のメイン)
さきほどとは別の公園。池のほとりにある↑
さらに別のところにも公園がある↑
池のまわりはきれいに整備されてて、小さな公園がいくつか点在してるんです。
春には桜が咲くというネットの口コミもあり、地元の隠れ花見スポットといったかんじやね。
地元の子どもたちが遊んでたり、ときどきイベントが開かれてたりもするらしく、地域と一緒に生きてる感じがあってあったかい雰囲気です。
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池、尊い
公園の花壇のキティちゃん↑
寺池公園は、ゆったりした雰囲気と歴史ロマンがぎゅっと詰まった場所。
子どもが走り回ってる一方で、静かに池を眺める大人たちの姿も。
「池、ありがたいなぁ……」って思える、そんな場所でした。
ちょっと散歩ついでに、歴史を感じに行ってみてはいかがでしょう?
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『寺池公園』の場所
グーグルマップ