大阪人探訪記

~隠れた名所と不思議なものを求めて~

堺はタヌキのまち!?大仙公園の「狸小路」を歩いてみた【大阪府堺市堺区】

2025-07-15 00:40:58
目次

謎スポットな狸小路

大仙公園といえば、言わずと知れた世界遺産・仁徳天皇陵(大仙古墳)のすぐ隣に広がる、緑豊かな歴史公園。でもその中に、「え?なんでこんなとこに!?」とツッコミたくなる謎スポットがあるんです。

その名も――「狸小路(たぬきこうじ)」!

(撮影 2025.4)(執筆 2025.7)

急に現れるタヌキの群れ

公園内の遊歩道をのんびり歩いていると、ふと目の前に並ぶのは・・・・・・大量の狸の置物たち!

大中小、目つきも姿勢もバラバラな狸たちがずらっと並ぶその光景は、なんとも異様というか、かわいいというか・・・・・・もはや圧巻。

「え、何この狸ラッシュ。狸の同窓会? 狸の待ち合わせ場所? 狸の盆踊り会場??」

とにかく初見では脳がバグるレベルの光景です。が、これが「狸小路」と呼ばれる大仙公園の隠れ謎スポットなのです。

由来は不明。でもきっと、堺の狸たちのご縁

実はこの狸小路、公式な説明板や由来はありません(2025年7月時点)。でも、ただの気まぐれオブジェと思うなかれ。

堺市といえば、じつは古来よりタヌキが生息するまちとして知られているんです。

大仙古墳をはじめとする古墳群には、今でも野生のタヌキがひょっこり住み着いていたり、夜にふらっと姿を現すこともあるんよ。住宅街でも時々「狸出たで!」という目撃情報があったりして、堺市民にとってタヌキは意外と身近な存在なのです。

ちなみに筆者はずっと堺在住なんですが、高校の時、学校に狸が侵入して大騒ぎになったことがある!

そんな背景を知ったうえで狸小路を歩くと――

「もしかしてこの狸たち、古墳からのおつかい中なんちゃう?」

とか思えてくる不思議さ。置物とリアル狸の文化がゆる〜く融合した場所として、妙な納得感すら湧いてきます。

縁起物?それとも堺名物?

古びて顔が破損している狸↑(もしかしてコンクリート製?)

狸といえば、信楽焼の「他を抜く=たぬき」の語呂合わせで商売繁盛の縁起物としても知られています。大仙公園を訪れた人々への幸運祈願・・・・・・そんな願いも込められているのかもしれません。

あるいは、「堺と狸の歴史をちょっとだけ伝える」狸小路を造った人の遊び心なのかも。どっちにしても、この狸小路、ただの置物とは思えない味わい深さがあります。

堺で狸に出会ったらラッキーかも?

というわけで、大仙公園の狸小路。由来も意味もナゾだらけなのに、なぜか惹かれるこの場所。

堺に来たなら、ぜひ立ち寄ってみてください。もしかしたら、どこかの古墳から出てきた本物のタヌキも・・・・・・狸小路のどこかでひょっこり混じってるかも?

大仙公園『狸小路』の場所

グーグルマップ

https://maps.app.goo.gl/yziTjC1XRo5dj9Mz8

この記事を書いた人

しま(桜華綴舎 代表取締役)

ブログ歴10年以上。大阪探訪ライター&プロブロガー。 2014年から、関西の珍スポットなどを紹介する「シマのブログ」(旧ブログ)を書き始め、2025年から新ブログ「大阪人探訪記」として再始動しました。 当ブログでは大阪をメインに、関西の面白くて不思議な場所を紹介したり、街の歴史や文化を深掘りしていきたいと思っております。楽しんでいってね!