木戸山町に来た!
ここは大阪府富田林市、喜志駅からちょっと歩いたところにある「木戸山町」。
ふらっと散策してみたら、ここがなかなかのクセ者でした。
いったい何がクセかって? 一言で言うなら、坂!坂!坂っ!です。
(撮影・執筆 2025.7)
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坂!坂!また坂!なんでこんなに坂ばっかり?
まず、ほんまに坂だらけ。住宅地ですが、ほぼ登山。
上っても下ってもまた坂。まるで町全体が有酸素運動マシーン。これは足腰鍛えられるわ。
でもこの坂だらけの理由、ちゃんとあるんです。
これ、地形的には丘陵地の端っこにあたる場所やからで、台地と谷が入り混じった自然地形がそのまま住宅地になった結果、こうなったんやそうです。
おかげで景色はええけど、足腰にはそこそこダメージ来ます(笑)
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「木戸山」ってなんでそう呼ぶん?
さて、気になる地名「木戸山(きどやま)」。なんか渋いやん?
実はこれ、村の出入口にあった“木戸(門)”+地形的な“山”から来てるんちゃうか、っていう説が有力らしいです。
木戸っていうのは、昔の村とか町で、防犯とか見張りのために作られてた門のこと。
んで、「山」はまあ見ての通り、坂だらけの地形。もう名前そのまんまやん!
しかもなんと、明治41年の古地図にも喜志村の小字として「木戸山」の字がすでに登場してるんです。
ってことは、少なくとも100年以上はこの名前が使われてたってこと。すごない?
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旧市街は迷路!?車では行けません
そしてびっくりしたのが、木戸山町の一部にある旧市街っぽいエリア。
まるで江戸時代からそのまんま残ったかのような細い路地。
軽四じゃないと通れんのとちゃうか?ってレベルの狭さ。
でもこの迷路感がたまらんのよ。
古い石垣、瓦屋根、ちょっと曲がった塀――まるで昭和レトロ冒険ダンジョン。
方向音痴民(筆者)は気をつけて!
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昔は「喜志七郷」のひとつやった!
木戸山町は、かつて「喜志村」の中の「喜志七郷(きししちごう)」っていう七つの集落のうちの一つ。
秋祭りでは、いまでも地元のだんじりが宮入りする光景が見られて、地域の団結感はなかなかのもんです。
こういう昔ながらの文化がちゃんと残ってるの、めっちゃええよね。
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農業もちょいちょいやってます
住宅が並ぶ合間に、ところどころ田んぼや畑があったりして、ちょっとした農業×住宅ハイブリッド町って感じ。
富田林って、「なす」と「きゅうり」は大阪府内トップの生産量やし、「えびいも」も京料理で使われるレベル。
ここ木戸山町ではなにをメインに作ってるのかは知りませんが、農業の息づいてる街って、なんかのどかでええ雰囲気なんよ。
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伝統工芸「大阪金剛簾」・・・けど今は跡形なし
富田林には「大阪金剛簾(おおさかこんごうすだれ)」っていう、めちゃくちゃ手の込んだ竹のすだれ作りの伝統がありまして。
木戸山町を含むこのあたりの竹林から材料を調達してたんやって。
・・・が!
今の木戸山町には簾工房は見当たりません!
完全に歴史の話。でも、そんな職人文化があったってだけで、ちょっとロマン感じるわ。
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木戸と坂と迷路の町、それが木戸山町
坂道と細道と古い町の記憶――
それら全部が入り混じった、ちょっと不思議で、妙に気になる場所、それが木戸山町。
ウォーキングに、散策に、町探検に、そしてふくらはぎの筋トレに。
ここはひと味違う、“坂道エンタメ住宅地”なのです!
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富田林市『木戸山町』の場所
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