大阪探訪記

~隠れた名所と不思議なものを求めて~

富田林の坂道アスレチック!?木戸山町を歩いてみたら・・・【大阪府富田林市】

2025-07-20 00:54:26
2025-07-20 00:55:17
目次

木戸山町に来た!

ここは大阪府富田林市、喜志駅からちょっと歩いたところにある「木戸山町」。

ふらっと散策してみたら、ここがなかなかのクセ者でした。

いったい何がクセかって? 一言で言うなら、坂!坂!坂っ!です。

(撮影・執筆 2025.7)

坂!坂!また坂!なんでこんなに坂ばっかり?

まず、ほんまに坂だらけ。住宅地ですが、ほぼ登山。

上っても下ってもまた坂。まるで町全体が有酸素運動マシーン。これは足腰鍛えられるわ。

でもこの坂だらけの理由、ちゃんとあるんです。

これ、地形的には丘陵地の端っこにあたる場所やからで、台地と谷が入り混じった自然地形がそのまま住宅地になった結果、こうなったんやそうです。

おかげで景色はええけど、足腰にはそこそこダメージ来ます(笑)

「木戸山」ってなんでそう呼ぶん?

さて、気になる地名「木戸山(きどやま)」。なんか渋いやん?

実はこれ、村の出入口にあった“木戸(門)”+地形的な“山”から来てるんちゃうか、っていう説が有力らしいです。

木戸っていうのは、昔の村とか町で、防犯とか見張りのために作られてた門のこと。

んで、「山」はまあ見ての通り、坂だらけの地形。もう名前そのまんまやん!

しかもなんと、明治41年の古地図にも喜志村の小字として「木戸山」の字がすでに登場してるんです。

ってことは、少なくとも100年以上はこの名前が使われてたってこと。すごない?

旧市街は迷路!?車では行けません

そしてびっくりしたのが、木戸山町の一部にある旧市街っぽいエリア。

まるで江戸時代からそのまんま残ったかのような細い路地。

軽四じゃないと通れんのとちゃうか?ってレベルの狭さ。

でもこの迷路感がたまらんのよ。

古い石垣、瓦屋根、ちょっと曲がった塀――まるで昭和レトロ冒険ダンジョン。

方向音痴民(筆者)は気をつけて!

昔は「喜志七郷」のひとつやった!

木戸山町は、かつて「喜志村」の中の「喜志七郷(きししちごう)」っていう七つの集落のうちの一つ。

秋祭りでは、いまでも地元のだんじりが宮入りする光景が見られて、地域の団結感はなかなかのもんです。

こういう昔ながらの文化がちゃんと残ってるの、めっちゃええよね。

農業もちょいちょいやってます

住宅が並ぶ合間に、ところどころ田んぼや畑があったりして、ちょっとした農業×住宅ハイブリッド町って感じ。

富田林って、「なす」と「きゅうり」は大阪府内トップの生産量やし、「えびいも」も京料理で使われるレベル。

ここ木戸山町ではなにをメインに作ってるのかは知りませんが、農業の息づいてる街って、なんかのどかでええ雰囲気なんよ。

伝統工芸「大阪金剛簾」・・・けど今は跡形なし

富田林には「大阪金剛簾(おおさかこんごうすだれ)」っていう、めちゃくちゃ手の込んだ竹のすだれ作りの伝統がありまして。

木戸山町を含むこのあたりの竹林から材料を調達してたんやって。

・・・が!

今の木戸山町には簾工房は見当たりません!

完全に歴史の話。でも、そんな職人文化があったってだけで、ちょっとロマン感じるわ。

木戸と坂と迷路の町、それが木戸山町

坂道と細道と古い町の記憶――

それら全部が入り混じった、ちょっと不思議で、妙に気になる場所、それが木戸山町。

ウォーキングに、散策に、町探検に、そしてふくらはぎの筋トレに。

ここはひと味違う、“坂道エンタメ住宅地”なのです!

富田林市『木戸山町』の場所

グーグルマップ

https://maps.app.goo.gl/pN5BTi33GuqxGYuw5

この記事を書いた人

しま(桜華綴舎 代表取締役)

ブログ歴10年以上。大阪探訪ライター&プロブロガー。 2014年から、関西の珍スポットなどを紹介する「シマのブログ」(旧ブログ)を書き始め、2025年から新ブログ「大阪探訪記」として再始動しました。 当ブログでは大阪をメインに、関西の面白くて不思議な場所を紹介したり、街の歴史や文化を深掘りしていきたいと思っております。楽しんでいってね!