津々山台を探訪した!
富田林市の津々山台(つづやまだい)。
初めて見た人はだいたい「つつやま?」と読みますが、正解は「つづやま」。
さらに昔は「廿山(つづやま)」と書いていて、『太平記』にも登場する歴史ある地名です。
現在でも大字・廿山として一部地域が存在してますが、それをニュータウン化したのが今回の津々山台です。
(撮影・執筆 2025.7)
。
。
。
。
昔は山林 → 昭和に団地へ大変身
この津々山台、開発前はほぼ山林でした。
昭和後半、丘陵地を切り開いて団地を建設し、ニュータウンとして誕生。
その後、平成期には団地の周囲に一戸建ての新興住宅地も造成され、現在は団地と住宅地が並ぶエリアに進化しました。
昭和の団地と平成の住宅が肩を並べる――
この「時代のミックス感」、実際に歩くとかなり面白いです。
。
。
。
団地の真ん中を貫く! ペーブメントどおり
団地のシンボル的存在が、真ん中を突っ切る「ペーブメントどおり」。(ペーブメント:英語で「舗装」を意味する)
車が通らないので安全、散歩や通学路としてもおなじみの道です。
まっすぐ伸びた遊歩道には、途中、小さな広場もあったりします。
両サイドには木々が植えられており、昭和団地の真ん中なのに意外と緑もあるのがポイント。
。
。
。
団地だけじゃない! 平成の新興住宅地も共存
津々山台は団地のイメージが強いですが、隣接するエリアには平成期に開発された一戸建て住宅地も広がっています。
団地と新興住宅が入り混じる景色は、昭和と平成が同居する“タイムカプセル”のよう。歩いているだけで時代のギャップを感じます。
。
。
。
津々山台2号公園に眠る! 廿山北古墳
廿山北古墳↑(ぱっと見は、ただの森。古墳あるあるですw)
団地中央部の津々山台2号公園には、廿山北古墳(つづやまきたこふん)という古墳がひっそり残っています。
説明板によると、
一辺32m・高さ約7mの方墳
古墳時代前期(4世紀半ば)の築造
周囲にはかつて堀があった跡が残る
という、意外と本格的な古墳。
団地のすぐそばに古代史が眠っているというギャップが、津々山台の面白さをさらに引き立てます。
また、この古墳のとこからの眺望は最高だったりします!
。
。
。
坂道多め。でも高台からの眺めは格別
廿山北古墳からの眺望↑
津々山台は丘陵地にあるため、坂道が多いのが特徴。
買い物帰りはちょっとしんどいですが、そのぶん高台からの眺めが最高です。
晴れた日には大阪平野や葛城山系まで一望でき、夕焼けの景色もおすすめ。
。
。
。
買い物事情:津々山台には少なめ。でも・・・
向陽台にある大型商業施設 エコール・ロゼ↑(何重にもとぐろを巻いている駐車場が特徴的ですね)
津々山台そのものには、大きなショッピング施設はいまのところありません。
しかし、少し足をのばしてお隣の向陽台まで行けば「エコール・ロゼ(イオン)」を中心とした大型ショッピングエリアがあります。
スーパーや専門店、本屋や飲食店までそろっているので、日常の買い物も休日の外出もここで完結。生活の便利さは意外と高めです。
。
。
。
暮らしと歴史が同居する町
津々山台公園↑(広々とした公園。草原の隣には遊具やグラウンドもあるので、ちょっとしたボール遊びもできる)
団地の真ん中を歩いていたら、いきなり古墳に出会い、坂の上からは大阪平野が見渡せる。
そんなギャップと発見の連続が、この町の魅力だと思います。
「団地の町やろ?」と思ってスルーしていた人、
一度、津々山台を歩いてみてください。
思ったより、面白い景色が待ってますよ。
。
。
。
。
富田林市『津々山台』の場所
グーグルマップ