平野郷環濠跡を歩く!
この歩道の左側フェンスのところが平野郷環濠跡です↑
(撮影・執筆 2025.8)
大阪市平野区にある杭全神社のすぐ横、何気ない歩道沿いに平野郷環濠跡(ひらのごうかんごうあと)がひっそりと残っています。
ぱっと見は普通の歩道ですが、よく見ると水がチョロチョロ流れていて、かつての堀の一部がそのまま残っているのがわかります。
現在の平野郷環濠跡のようす↑(いまでも水が少し流れている)
環濠っていうのは簡単に言うと、町をぐるっと囲んで敵から守るための堀と土塁のこと。平野郷は自分たちで町を守る自治都市だったので、周囲にお堀をめぐらせていたんですね。しかもこの堀、ただの防御用だけじゃなく生活用水路としても使われていたそうで、「防御+生活+ちょっと便利」のスーパー堀だったわけです。
歩道沿いに残る跡は、めっちゃのどかで、いろんな生き物が棲みついていることでしょう。チョロチョロ流れる水を眺めると、昔の堀の姿が少し想像できます。
目立たないけど、昔の町の境界線や生活の痕跡をそっと伝えてくれている感じで、歩きながら「ここで昔の人たちが町を守りつつ暮らしてたんやなぁ」と思うと、ちょっとタイムスリップした気分になれます。杭全神社の参拝ついでに通りかかるだけでも、歴史の香りをほんのり感じられるスポットです。
平野郷環濠跡の最北部の終点↑(まるで小さな池のようになっている)
堀や土塁の跡はわずかですが、今も水が流れていることで、当時の町の雰囲気をよりリアルに感じられます。特別な準備もいらないので、ぶらり散歩感覚で「昔の大阪をちょっとだけ覗いてみる」感覚で訪れるのがぴったりです。
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『平野郷環濠跡』の場所
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