大阪探訪記(by 桜華綴舎)

~隠れた名所と不思議なものを求めて~

泉大津の路地裏レジェンド!?「神明通商店街」の記憶【大阪府泉大津市】

2025-12-28 05:42:06
2025-12-28 05:44:36
目次

「神明通商店街」の記憶

※当記事の写真はすべて2019年に撮影したものです。神明通商店街は現在は存在しませんことをご理解のうえお読みください。

泉大津駅のほど近く、かつてその一角に「神明通商店街(しんめいどおりしょうてんがい)」という、知る人ぞ知るボロボロで小さな商店街がありました。

名前はなんとも神々しいのに、実際は昭和の香りが濃厚すぎる“タイムスリップ商店街”だったんです。

(撮影 2019.2)(執筆 2025.7)

ボロいけど、なんか愛しい

神明通商店街のようす↑(長さは20~30mくらい。かなり短い商店街です)

まず言わせてください。「ボロい」というのは、決して悪口じゃありません。

むしろ、“味”です。

くたびれたトタン屋根、斜めに傾いた看板、雨が降るとポタポタ音が響く軒下。

たった数軒の個人商店らしきものが細い路地に並んでいただけです。

乾物屋さん?洋品店?電気屋さん? 正直、なんのお店なのかも分かりません。

すべてシャッター降りていました。廃業済みなのか、たまたま休業日だったのかは謎でした。

まるで昭和の博物館

神明通商店街の屋根↑

この神明通商店街、まるで「昭和」の空気がそのまま閉じ込められたかのよう。

いわゆる大型スーパーが出現する前の、地域密着型の買い物風景がここには残っていました。

通りには、ちょっと猫が歩いてて、おばあちゃんたちが立ち話してて、

「まだこんなとこ、あったんや・・・・・・」と誰もが思わず立ち止まるような、そんな空間。

そして、静かに幕を閉じた

神明通商店街を抜けた先にある暗渠(あんきょ)らしき道↑

しかし、時代の流れには逆らえず・・・・・・

とうとう商店街は解体され、今ではその姿を思い出す人も少なくなっていることでしょう。

小さくて、ボロくて、でもどこか懐かしくて、ちょっと笑えて、ちょっと寂しい。

神明通商店街は、そんな“昭和レトロ”の記憶として、泉大津の心の片隅に今もそっと生きてる気がします。

たとえ地図から消えても、誰かが「こんなんあったなあ」と思い出す限り、きっとそれは残り続けるんやと思います。

『神明通商店街』の場所

グーグルマップ

※2025年時点では、商店街は解体され、存在していません。

https://maps.app.goo.gl/sNkbkJ1R3y6ZXYhG6

この記事を書いた人

しま(桜華綴舎 代表取締役)

大阪府堺市在住。ブログ歴10年以上。大阪探訪ライター&プロブロガー。 2014年から関西の珍スポットなどを紹介する「シマのブログ」(旧ブログ)を書き始め、2025年から新ブログ「大阪探訪記」として再始動しました。 当ブログでは大阪をメインに、関西の面白くて不思議な場所を紹介したり、街の歴史や文化を深掘りしていきたいと思っております。どうぞ楽しんでいってくださいね! また、私は、日本各地に残る史跡・戦跡・文化財などの調査記録を、ブログにまとめると同時に、Symbol(XYM)ブロックチェーン上にフルオンチェーンで保存する取り組みを2025年7月より開始しました。 ブロックチェーンの耐改ざん性と長期保存性を活かし、学術的資料を未来にそのまま残すことを目的としています。 このように学術的資料をフルオンチェーンで保存するのは、おそらく世界初の試みであり、静かな快挙でもあります。 研究者や歴史愛好家にとってはもちろん、未来の世代にとっても価値ある「デジタル遺産」となることを願っています。